2023.10.29

1997年、30年以上に基本的なボディとエンジンはそのままで改良を繰り返してきた911が、車体、エンジンともに新設計となり

初めてのフルモデルチェンジを受けて誕生したのが、今回リリースした996型です。(えっ?!それまではマイナーチェンジなの?)

世界的な環境問題への取り組みから、それまで911のトレードマークとされていた空冷エンジンが、水冷化された事も当時は話題となりました。

ポルシェの経営難により、コストカットを余儀なくされ、1996年から登場した986型ボクスターの涙目型ヘッドランプ、フロントフェンダー、

フロントフードがそのまま流用されており、911ユーザーとファンなどから不満の声が多く上がった為、2002年の後期型よりターボと同じヘッド

ライトとなりました。よく”996型は涙目がねぇ”と聞くのは、今まで丸いヘッドライトが当たり前だった911に、ポルシェが挑戦したデザインが

受け入れられなかった事からきています。(時代は流れて今となっては涙目911のファンは多くいらっしゃいます)

カレラ4Sは、カレラ4とは違いリアフェンダーは、60mm拡大されています。いわゆるターボボディが採用されています。

 

 

フロントバンパーもターボとほぼ同様(リップスポイラーが小ぶり)となる。リアの迫力はカレラ4Sの最大の魅力でもあります。

日本仕様は当時オプション設定が無かった純正スポーツエグゾースト(PSF)をこの車両は後から装着しています。997型方は一般的に認識があったPSE

ですが、996型に装備しているのは、大変珍しいのではないかと思います。そのサウンドはどこか懐かしい心地良く迫力があります。

 

 

足廻りは、純正では少々物足りないと、前オーナーがOHLINS製のものに交換しています。バランスを取るため、スタビライザーはH&R、それを受け止める

リンクはTERETT製を採用しています。

OHLINSの最高峰DFV(デュアルフローバルブ)搭載の車高調整式ダンパーユニットは、”乗り心地を確保しながら、卓越した運動性能を一切の妥協なしに共存させる”

その謳い文句がありましたが、言葉に偽りは無し!素晴らしい足廻りとなっていました!これは一度経験してしますとノーマルは乗れないかも…そう言っても過言では

ありません。

しかも、マニュアルトランスミッションなので、面白さは無限大と言ったところでしょうか?(大袈裟?!)

パファーマンスだけではありません。ヘッドライトをはじめボディや内装に至るまでまもなく20歳を迎えるとは想像できない程の奇跡のコンディションです。

空冷時代の面影を強く残す996型が今注目されつつあります。

エンジンパワーではなくボディバランスで、楽しむスポーツカーの原点が詰まっているような素朴な911。そんな印象です。

 

 

 

 

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