2026.10.05
メディエイトカーズ メディア担当のSHUNAです。
今回は在庫車両の紹介記事になります。
今回紹介するのは991前期型の911カレラGTSです。最後のNAエンジンを積んだカレラGTSの魅力に迫っていきたいと思います。
991.1というのは、911の歴史の区切り


991世代は、後期型でターボ化されるという大きな転換点となった世代です。つまりこの991.1型のカレラGTSは、3.8リッター自然吸気フラット6を搭載する最後のカレラGTSということになります。
エンジンは3.8L NAで430PS。これはカレラSの3.8Lをパワーアップして30PSを上乗せしたもので、自然吸気と考えるとかなりのパワーアップです。
そしてGTSは後輪駆動でありながら、カレラ4と同じワイドボディを採用しています。非常にボリュームのある印象を与えてくれるのも、このグレードの特徴です。


エクステリア
ボディカラーは非常に人気のある有償色、カーマインレッド。


深く上品な赤で、同じ赤系で代表的なガーズレッドはもう少し明るいレッドになります。カーマインレッドは981ボクスター/ケイマンのローンチカラーとして復活し、その後911シリーズにも展開されました。
ヘッドライトはPDLS付き。ステアリングを切った方向を照らしてくれます。
足回りに目を移すと、20インチのセンターロックホイールが装着され、ブレーキにはPCCB(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)が装備されています。

PCCBはフロントが410mmディスクに6ポットキャリパー、リアが390mmディスクに4ポットキャリパー。標準ブレーキ(フロント340mm/リア330mm)に対し、ディスク径が大きく拡大されています。
インテリア
インテリアは黒を基調にしたシンプルなデザイン。人気の左ハンドルで、非常に落ち着いた印象です。コンディションも良好です。


シートは最上級の18wayアダプティブスポーツシートプラス。シートメモリー機能も付いていますので、ベストなポジションを記憶しておけます。レザーシートは歴代のオーナー様が丁寧に使用されてきたおかげで、非常にきれいなコンディションです。
ドアには電動格納ミラーやシートメモリーのボタン。狭い駐車場でも安心です。ドアシルガードにはブラッシュドアルミにモデルロゴが入ります。インテリアトリムはブラッシュドアルミ(ブラック)で高級感があります。ヘッドレストにはポルシェクレストのエンボス加工(オプション)。



そしてメーターは911伝統の5連メーター。最新の911ではフル液晶となりましたので、アナログメーターが好きな方にはこの991世代をおすすめしたいです。

GTSはスポーツクロノパッケージやスポーツエグゾーストが標準装備。加えてこちらの車はPDCCがオプションで装備されています。PASMのボタンにはPDCCの刻印も入ります。


トランスミッションは7速PDK。997.2で初採用され、この991.1でさらにブラッシュアップされました。

ナビはクラリオン製で、リバースカメラ、Bluetooth接続、TV視聴に対応。セルスター製のドライブレコーダーも装着済みです。
後部座席は大人が乗るには少々狭いですが、小さなお子様やお手荷物を置くのに役立ちます。フルサイズのゴルフバッグも積めます。フロントトランクも135Lと大容量なので、旅行もこなせる一台です。


走らせた印象
NAサウンドが、この車のすべて


僕は後期型の3Lターボエンジンもすごく好きなんです。低速トルクがあって下からトルクが出てくるので街乗りもしやすいですし、シフトダウンしなくても加速していける。NAだとトルクバンドに持っていくためにシフトダウンを挟んで回転数を上げる、という手順が必要な場面でも、ターボはそれが要らなかったりするメリットがあります。
ただ、このNAに関してはやはりサウンドです。
言わずもがな高回転まで回りますし、回したときのサウンドはターボ車にはない官能的なもの。エンジンの存在感が本当にすごいです。後ろにエンジンがいるというのが、これでもかというくらい伝わってきます。
サウンドシンポーザーという、エンジンの吸気音を室内に共鳴させるシステムが働いているので、アクセルをかなり踏んでいくと3000回転あたりからキャビンの中にNAの音が響き渡ります。この回したときの官能的なサウンド、この高揚感、アドレナリンが出る感じは、3.8LのNAエンジンにしか味わえないものです。乗ってみると「いや、このエンジンいいな」と素直になりますね。
街乗りが想像以上に快適だった
乗り心地についても触れていきます。
最近の撮影では992型に乗る場面が多く、992はかなりGT的というか快適性も考えられています。なので991に久しぶりに乗ってどう感じるのか、と考えながら走り出しました。
ノーマルモード、シフトはDレンジ、PASMも柔らかい段階という一番快適なセッティング。すると、僕の想像以上にしっとりしています。乗り心地は思っていたよりかなりいい。991型の前期で、しかもGTSなのでもう少しトゲがあるかなと思って乗ったのですが、非常に滑らかで、こんなに街乗りしやすかったのかと感じました。
そしてアクセルを踏まなければ、エンジンの音も全然入ってきません。このメリハリが素晴らしい。踏めばキャビンにすごく共鳴するのに、踏まなければ普通の乗用車と変わらないんじゃないかというくらい。むしろそれ以上に滑らかで、エンジンの存在を感じないほどです。
これなら遠出もそんなに疲れることなくこなせます。スポーツ系の装備もオフにすれば、エンジンがいるのか心配になるくらい静かになる。街乗りはしっとり穏やかに乗りたいという方には、すごくいいポイントだと思います。
ワインディングで一変する
スポーツプラスやスポーツモードに入れて、PASMも固めにしてくねった道へ。
ダンパーを固くすると一気に足回りのかっちり感が出ます。なおかつこの車はPCCBが付いているので、足回りの動きが軽い。路面の追従性がいいというか、小さい段差を超えたときに足回りがドタバタするという印象が全くありません。
重いホイールを履いていたりバネ下が重いと、ちょっとしたギャップやでこぼこした段差を超えたときに足回りがジタバタする印象を受けることがあります。そういう場面で、バネ下の軽さがかなり効いていると思います。段差を超えても一瞬で収まる感じがします。
3000回転近くまで回したときのフィーリングは、すごく好きですね。
PCCB+PDCCという組み合わせ
カーボンブレーキのPCCBに加えて、PDCC(ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール)。スタビライザーを油圧で路面状況に合わせてコントロールすることで、ロールがほぼゼロに近い状態になるというオプションです。
このビタッと路面を捕まえている感触と、NAエンジンのフィーリングが相まって、ワインディングを走るのはかなり楽しい。
NAのフラットなトルクの出方という特性があって、そこにPDCCやPCCBによる基本的な運動性能の高さがあるので、自分のコントロール下に車がいるという感覚になります。予想外に「ちょっと怖いな」という場面がほぼない。そういう意味でも、NAエンジンのカレラとしては完成形に近い車だなと感じました。
991前期と後期、どちらを選ぶか
991の後期型と前期型でどちらがいいのか、という考えを持つ方もいると思います。
僕の考えとしては、かなり別の車です。前期・後期という括りになっていますが、本当に別の車と考えた方がいいと思います。
前期型は、何度も言っていますがNAエンジン。ほぼここが決め手になると思います。NAの回す楽しさ、回したときの官能的なサウンドは、絶対的にNAでないと味わえない部分です。これがどうしても欲しいという方は前期型がいいと思います。
後期型もターボ化されていて低速トルクもありますし、街乗りもしやすい。車としての完成度は後期型もかなり高いです。普段の使いやすさ、平均点の高さを取るなら後期型。NAを回して、この音をとことん味わいたい、走りが好きという方には前期型が非常におすすめだと思います。
この個体について
主な装備・オプション
PCCB(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)/PDCC(ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール)/スポーツクロノパッケージ(GTS標準)/スポーツエグゾースト(GTS標準)/PASM/20インチ センターロックホイール/PDLS付ヘッドライト/18wayアダプティブスポーツシートプラス(シートメモリー付)/ブラッシュドアルミニウム インテリアトリム(ブラック)/ヘッドレスト ポルシェクレストエンボス加工/電動格納ミラー/クラリオン製ナビ(リバースカメラ・Bluetooth・TV)/セルスター製ドライブレコーダー
最後に
3.8L自然吸気フラット6を積む最後のカレラGTS。そこにPCCBとPDCCという、走りに直結する2つの高額オプションが加わっています。GTSの中でもさらに走りに特化した一台です。
NAが好きで、走るのが好きで、そこの質を求めたいという方におすすめしたい車です。


エンジンサウンドは、YouTubeにアップしている紹介動画でご確認いただけます。実車のご確認、お見積りのご相談はお気軽にお問い合わせください。